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平成31年第2回定例会 平成31年3月6日(水) 予算特別委員会付託議案 総括質問

1 第2次三原市観光戦略プラン(案)を推進するための取り組みについて
(1) 三原城天守台跡と三原港への案内表示について
(2) 呉線で運行されている観光列車について、運行以来の年度ごとの利用者数、乗車率、現状の運行状況をどう捉えているか
(3) JR東日本鉄道路線の五能線の実態を参考にしてはどうか
(4) JR西日本・沿線自治体・住民を挙げて呉線を観光の起爆剤としてはどうか

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◆徳重政時議員

 お疲れさんです。
 私が本日の最後の質問者となりました。

 よろしくお願いします。
 議長より発言のお許しを得ましたので、通告しております4点について質問いたします。
 本市では、このたび第2次三原市観光戦略プラン案をまとめられ、今月7日までの1カ月間に意見公募、パブリックコメントを募集し、正式なプランとして観光に取り組もうとされております。

 先月25日に、平成31年第2回市議会定例会において、市長は、市政運営に関する所信を述べられました。

 その中の三原市長期総合計画みはら元気創造プランの5つの基本目標の一つである多様な産業と多彩な交流による活力あるまちの観光交流については、目標とする平成35年度に観光が本市を支える産業の柱の一つとなるよう、観光コンテンツの充実を図り、観光客数、観光消費額の増加を目指す。

 そのためには、インバウンド観光を対象とした体験メニューの開発や観光関係団体を対象としたおもてなしセミナーの開催、市民を対象として、シビックプライドの醸成を通じた情報発信によるシティプロモーションに積極的に取り組む、また交流、連携基盤については、市内の幹線道路ネットワークの多重性を確保するため、木原道路の早期完成に向けた国への働きかけや県と連携し、県道整備を促進するとともに、都市道路の整備も推進し、快適で安全な道路網の形成を図るとも述べられました。
 さて、ここ数年は、国を挙げてインバウンド観光に取り組んでおりますが、日本人観光客の置かれている現状はどうなのでしょうか。
 そこで、観光庁が発表した旅行・観光消費動向調査を根拠に、昨年8月23日及び11月22日付の観光産業ニューストラベルボイスが報じた記事の見出しを紹介しますと、8月23日付のものは、平成30年4月から6月期の日本人の国内旅行者数が1割減、ただし1人当たり単価は増加傾向に、宿泊旅行は1割増の5.5万円とあります。

 さらに、11月22日付のものは、平成30年7月から9月期の日本人の国内旅行者が1割減で、2四半期連続減、一方で旅行単価は増加し、2割増の4万円となっております。広島県の観光地と言えば、県西部では原爆ドームや厳島神社などが、県東部ではしまなみ海道のサイクリングが上げられますが、しまなみ海道のサイクリングが顕著なように、いずれも足腰がしっかりしている人でなければ楽しむことのできないアクティブなものです。

 また、国を挙げてアクティブな観光に力を入れ、全国で同じパイを奪い合っている一方で、日ごろの心身の疲れを癒やすために、のんびりと国内旅行を楽しみたい人が置き去りにされた結果が数字としてあらわれているのが先ほど紹介した記事にあった日本人の国内観光者数の減少と旅行単価の増加と言われております。
 そこで、こうした情報を根拠に、まずは心身ともにリフレッシュしたいと思われながら、国内旅行を控えておられる旅行客に本市にお越しいただくため、以下のようなものに取り組まれてはと思慮いたし、まずは極めて身近なことからお伺いいたします。
まず1点目、三原城天守台跡と三原港への案内表示について伺います。
 御存じない方のために申し上げますが、テレビのBS7チャンネルで、平成28年4月から始まり、現在も毎週月曜日の夜6時55分から放送中の番組で、乗車した沿線で名所、名店などを探し出して、聞き込み、発見旅マップをつくる「出発!ローカル線聞きこみ発見旅」があります。

 その第2回目の平成28年4月11日の放送で、俳優の田中要次さんとタレントの芳本美代子さんが海田市駅から三原駅までの呉線に乗車されました。

 番組ホームページにもありますように、坂、呉ポートピア、吉浦、呉、広、安浦、竹原、忠海での下車を経て、ゴールの三原駅にたどり着かれたお二人が、最後の聞き込みポイントをマップに登録するため、駅南のゑびす家さんに立ち寄られ、そこで紹介されたのが三原城跡公園でした。

 そして、駅に戻られたお二人は、構内の三原城天守台跡の看板を頼りに公園に行こうとされましたが、入り口の階段がわからず、北口へと出られました。

 あげくの果てに、近くのマンションのベランダから城跡公園を見おろしてマップに登録されることとなりました。

 このことは、お粗末な受け入れ体制を広く露呈したこととなりました。

 観光戦略プランにあるおもてなしに相反する受け入れ体制の悔いの一端とも言えるでしょう。
 そこで、築城450年事業を契機に堀端も整備され、より観光に注力されようとしている市長の取り組みを観光客に享受していただくためにとJRとの協議の結果、誰が見ても入り口がわかるようにと構内の床面に経路の案内表示がなされました。

 改札を出て数歩の足元に、左に三原港400メートルにウサギと灯台の絵、中央にニシキゴイが泳ぐ姿があり、右は三原城跡90メートル、ともにアルファベットでの表記もなされております。

 そこから右方向に北上すると、三原城跡歴史公園40メートルと表示され、北口を指しています。

 その地点で左方向に歩を進めると、トイレ入り口の手前に天守台跡55メートルの表示があります。

 そこで、歩をとめ、右側を見ますと、正面に大きな看板が両サイドに2つあり、右側が三原城で左側は天守台跡とあります。

 床面に表示のニシキゴイが泳ぐ方向に向かえば、以前のように迷われる方は少ないでしょうが、それでも三原駅へ初めて来られた方は、前述したようにいまだに北口に迷って出られることもしばしばあると聞いております。
 一方、港に向かう経路についても、駅南口を出るとウサギと灯台の絵が転々とマリンロードへと表示されていますが、三原港を指す看板は、マリンロードを通過し、国道をくぐる地下通路の入り口までありません。

 ただ、色あせたマリンロードと書かれたフラッグがやたらと目につきます。

 目的地への期待を膨らませてお越しいただいた方々が、落胆されることのないよう、老若男女が見てもわかりやすく、わくわく するような明るい看板が必要と思慮いたしますが、現状をしっかり御確認の上、見解をお伺いします。
 次に、2点目、呉線、愛称瀬戸内さざなみ線を走る観光列車の有効活用についてお伺いします。
 これまでも私のみならず、呉線沿線の新元、政平両議員からも再三の提案がありました。

 瀬戸内さざなみ線にSLを復活しては、また隆景列車や筆影、タコ列車として瀬戸内海を満喫できる食事つきの景観列車を走らせてはなどとしまなみの風景を車窓から楽しめる呉線を盛り上げようと具体的な案を提示してこられました。

 私は、ハードルを下げ、低コストで実現可能ではないかと思われる案として、竹原を舞台としたアニメたまゆらのラッピング列車を走らせてはと提案いたしましたが、残念ながら、平成17年以降に呉線で運行されている観光列車瀬戸内マリンビューが一時的に清盛マリンビューと呼び方を変えただけで、まことにJRさんには失礼ではございますが、ただ走っているにすぎないのが現状ではないでしょうか。
 そこで、以下についてお伺いいたします。
 呉線で運行されている観光列車瀬戸内マリンビューについて、運行以来の年度ごとの利用者数、乗車率、現状の運行状況についてどのように捉えておられるのか。
 続きまして、3点目、秋田県と青森県を結ぶJR東日本鉄道路線の一つに、五能線があります。その実態を参考にしてみてはいかがでしょうか。

 ここに御紹介いたします五能線物語という本が出ております。

 この本には、絶体絶命の路線は、こうして日本一乗りたい路線になったというただし書きがついております。

御参考ください。

 こういったファイルもつくっていらっしゃいます。

 初めに、五能線を御存じない方のために手短に解説いたします。

 2014年に楽天トラベルが行った旅行好きが選ぶお勧めのローカル列車ランキングで第1位に選ばれ、日本で一番乗りたいローカル線と呼ばれる鉄道路線で、今でもランキング中位を維持しています。

 秋田県から青森県へとつながる日本海を臨み、日本初の世界自然遺産の白神山地の山裾をごとごとと走る非電化、単線のローカル線であります。

 その人気の秘密は、見るものを圧倒する絶景で、五能線の総延長距離は147.2キロメートル、そのうち約80キロメートルは変化に富む海岸線で、沿線の景色は四季折々の楽しみ方が五能線の魅力であり、そこをリゾートしらかみという人気の観光列車が走っております。

 五能線に観光列車が走り始めたのは、1990年4月。

 当時地元では五能線はこのままでは廃止されてしまうのではないかという不安と危機感が広がっておりました。

 そんな中で、JR東日本秋田支社は、五能線を観光路線として活性化する方策を必死に探り、眺望列車ノスタルジックビュートレーンを走らせました。

 今から四半世紀前のことであります。

 当時、ローカル線が観光資源になるなどとは、誰も信じていなかった。

 一部の鉄道マニア以外は来ないと誰もが思っていた。

 しかし、五能線は、そうした常識を覆した。

 寂れたローカル線でも、みんなで知恵を出し合い、創意工夫すれば、観光客は来てくれる。

 寂れたローカル線だからこそ、乗りに行く価値がある。

 それを実証したのが五能線であります。
 次に、4点目、JR西日本沿線自治体住民を挙げて呉線を観光の起爆剤にしてはどうかについてお伺いいたします。
先ほど紹介した五能線の四半世紀にわたる多くの関係者の苦難苦闘の末の成功事例は、大いに参考とすべきではないでしょうか。

 今日日本は、ローカル線ブームと言われ、趣向を凝らした観光列車、リゾート列車が日本各地を走り、人気を博しています。

 観光情報サイトジャパンガイドは、世界的に見てもこれほどユニークで多様な列車を有する国はない。

 長い間お荷物と言われ続けてきたローカル線が、リゾート列車が走る観光路線に変身することで、大きな注目を集めている。

そして、深刻な過疎化が進行する地方を活性化させる有力な起爆剤としても注目を集めていると紹介しております。

 もちろん呉線は、生活路線としても重要であり、昨年の7月豪雨災害による5カ月間の不通により、通勤、通学はもとより、日常生活に不便を強いられた多くの住民の皆様が、全線復旧となった12月5日に、お帰り呉線プロジェクトを実施された方々の思いを受けとめることにもなります。

 JR西日本広島支社や沿線自治体との協議など、現実は容易ならざる高いハードルが幾つもあることと思いますが、現状と課題についてお伺いいたします。


○仁ノ岡範之議長

 吉原観光振興・シティプロモーション担当参事。
 〔吉原和喜経済部参事(観光振興・シティプロモーション担当)登壇〕


◎吉原和喜経済部参事[観光振興・シティプロモーション担当]

 御質問いただきました第2次三原市観光戦略プラン案の取り組みについての1点目、三原城天守台跡と三原港への案内表示についてお答えいたします。
 現在、三原城天守台跡への案内につきましては、JR三原駅構内の天守台入り口に続く階段手前に、入り口や利用時間を示す大型看板2枚を設置しており、その看板までの誘導として、コンコースの路面にニシキゴイのイラスト7枚と案内表示6枚を築城450年事業の中で整備しました。

 しかしながら、特に初めて三原へ訪れた方は、案内表示に気づかず、駅北口のほうへ行かれることもあるということで、もっとわかりやすい工夫が必要であると思われます。
 また、三原港への案内表示につきましては、駅南出口の正面に、三原駅周辺観光案内板、三原港案内板、バス路線図の3つの大型案内看板を設置し案内を行うとともに、その看板から国道185号線地下通路入り口までにつきましては、ウサギと灯台のイラスト20枚とあわせ、三原港への案内表示3枚を路面に整備しております。

 歩行者向けの案内表示につきましては、新幹線、在来線の駅からすぐの位置に港や城跡、寺社、仏閣を有するという三原ならではの立地の強みの活用や観光客に優しい受け入れ体制、おもてなしの充実という第2次三原市観光戦略プラン案の推進の観点から、今後観光協会やJRなどと有効な策を検討してまいります。
 続きまして、御質問2点目、呉線で運行されている観光列車について、運行以来の年度ごとの利用者数、乗車率、現状の運行をどう捉えているかについてお答えします。
 平成17年10月からJR呉線の三原-広島駅間で運行されている瀬戸内マリンビューは、2両編成の観光列車であり、土日、祝日の1日1往復で運転されております。

 瀬戸内海沿線を走る当列車は、車窓からの瀬戸内の多島美が楽しめ、風光明媚な路線として県内外の観光客に利用されております。

 その利用者数は、1日2往復、毎日運転されていました運行開始当時は、年間約5万人であり、以降平成22年度までの年間平均9万5,000人で推移をしております。

 また、現在の運行形態に変更されました平成23年度以降は1万9,000人前後で推移し、特に築城450年事業のメーン期間の平成29年度においては、2万人を上回りました。

 また、乗車率も運行開始当初から平成28年度までは76%程度で推移をしていましたが、平成29年度には95%と大幅に伸び、同事業の成果に寄与したものと考えております。
 なお、昨年は、7月豪雨災害により、5カ月程度運休となりましたが、運行が再開されました12月は100%に近い乗車率となり、今後は災害前の利用状況に戻ることと期待されております。
 続きまして、御質問3点目、JR東日本鉄道路線の五能線の実態を参考にしてはどうかについてお答えします。
 五能線における観光列車を活用した活性化については、その運行状況、沿線自治体及びJRで設置された協議会の存在などJR呉線との共通点も多く、中でも観光列車リゾートしらかみの車内では、津軽弁による語りべの実演や津軽三味線の生演奏、さらには編成列車の増便など、著名な観光路線として全国的に人気を博するまで成功させた事例であり、これらの取り組みは、大いに参考になるものと考えております。
 続きまして、御質問4点目、JR西日本、沿線自治体、住民を挙げて呉線を観光の起爆剤としてはどうかについてお答えします。
 JR呉線沿線の呉市、東広島市、竹原市、三原市で構成する瀬戸内さざなみ線利用促進委員会が主体となり、沿線自治体及び住民による観光列車に対するおもてなしの事業を実施しておりますが、中でもトワイライトエクスプレス瑞風の運行が開始された際には、市観光関係団体及び地域住民などによる横断幕の掲出、手旗振り、伝統芸能の披露など、沿線地域が一体となり歓迎ムードを盛り上げてまいりました。

 しかしながら、瀬戸内マリンビューにおいて、五能線のような実演などの体験コンテンツが不足していること、沿線地域の観光資源を活用した旅行商品の開発など、さらなる利用促進対策が必要と考えております。

 ニューヨーク・タイムズ紙が発表しました2019年に訪れるべき52の旅行先として、瀬戸内の島々が7位に選ばれ、世界からも注目されており、沿線地域における周遊観光の推進に対する機運が高まっている状況を好機と捉え、瀬戸内さざなみ線利用促進委員会を通じたJR、旅行会社などとの連携強化、住民との協働で取り組むおもてなし体制の充実に加え、五能線など先進事例を参考に、観光列車を核とした広域観光の推進に努めてまいります。


○仁ノ岡範之議長

 12番徳重議員。


◆徳重政時議員

 御答弁いただきました。
 三原城天守台跡と三原港への案内表示についての答弁にありますように、確かに駅南口の正面に大型の案内看板は設置してあります。

 これを見られる方は、ほとんど市外からお越しの方でしょう。

 その中には、高齢者もおられ、案内表示が見えにくい方もおいでかと思います。

 大きな看板を見上げるより、足元を見るほうがよりわかりやすい場合もあります。

 工夫や改善すべきところはしっかりとお願いをいたします。
 JR東日本秋田支社、沿線自治体、住民との強固な連携を図りながら、四半世紀以上奮闘されてこられて今日があるわけですから、一朝一夕に軌道に乗せることは困難かもしれませんが、オリンピックという絶好の機会を、国内はもとより、世界に発信しなければなりません。

 沿線自治体で構成する瀬戸内さざなみ線利用促進委員会では、呉線を観光の起爆剤とするよう、具体的な提案は検討されているのか、またJR西日本においても、来年のオリンピックに向けたイベントや対策を講じられることと思いますが、情報があればあわせてお伺いいたします。


○仁ノ岡範之議長

 吉原観光振興・シティプロモーション担当参事。
 〔吉原和喜経済部参事(観光振興・シティプロモーション担当)登壇〕


◎吉原和喜経済部参事[観光振興・シティプロモーション担当]

 再質問いただきましたJR呉線の沿線自治体での協議会における呉線を観光の起爆剤とする具体的な提案の検討及びJR西日本におけるオリンピックに向けたイベントや対策情報についてお答えします。
 瀬戸内さざなみ線利用促進委員会において、観光列車瀬戸内マリンビューを中心とした呉線の利用促進に加え、先ほど答弁しましたように、JR、旅行会社との連携を強化し、おもてなし体制の充実や観光コンテンツの開発など、広域観光の推進に向け同委員会に提案をしてまいります。
 また、JR西日本における取り組みとして、沿線自治体や観光事業者、旅行会社と連携し、広域かつ継続的に展開する観光キャンペーンデスティネーションキャンペーンが来年10月から12月に広島県を中心とした瀬戸内エリアにおいて実施されます。

 また、昨年から瀬戸内エリアにおける地域活性化事業として、せとうちパレットプロジェクトを展開されており、鉄道とクルーズツアーを組み合わせた周遊ルートの構築やハローキティ新幹線を運転されておられます。

 さらに、瑞風とは異なり、気軽に利用できる新たな長距離列車の運行など、さまざまな事業が予定されております。

 本市においても、これらの事業と連携し、JRが運行する沿線自治体の強みを生かした観光振興の推進に努めてまいります。


○仁ノ岡範之議長

 12番徳重議員。


◆徳重政時議員

 御答弁いただきました。
 呉線を走っている瀬戸内マリンビューのコンセプトは、船をイメージした車内から多島美を楽しめる、戦艦大和建造の地呉を通って忠海から安芸幸崎の間は、海岸線のすぐそばを走り、風光明媚な多島美と紺碧の海はまさにマリンビュー、列車に揺られながらクルージング気分を味わえる、まさに瀬戸内マリンビューの車両は、そのような仕様となっております。

 片や五能線の最初の観光列車ノスタルジックビュートレーンも、日本海の絶景を楽しみながら、大海原を航行するクルージングに見立て、豪華客船のような優雅さと快適性を兼ね備えた車両をイメージし、古い車両を大改造してのスタートでありました。

 まさしく同じようなコンセプトであります。日本屈指の風光明媚な瀬戸内海国立公園は、気候は温暖で、穏やかな海と多島美は、世界で7番目の訪れてみたい人気スポットでもあります。

 その上、空港、鉄道、高速道路、港湾を兼ね備えた本市に、国内外よりお越しいただき、安心・安全で快適と安らぎの旅を楽しまれるよう、ぜひとも取り組んでいただきたい。

 市長は、平成35年度に観光が本市を支える産業の柱の一つとなるようにと力強く表明されました。

 本市が呉線の東の玄関口であることを考えると、観光列車に乗るための前泊や後泊として、本市の宿泊施設の利用者の増加が見込め、列車の旅を楽しみたい方がおられても、トワイライトエクスプレス瑞風のような超高級で高額なものでは、本市での宿泊客は見込めません。

 もっとお手ごろ価格で気軽に楽しめるものが求められておりますし、経済効果も大であります。

 呉線に五能線のような取り組みを導入し、本市のタコや酔心ほか数々の酒蔵の銘酒を初め、瀬戸内の新鮮な魚、カキ、コロッケなど沿線のグルメを気軽に楽しめる観光列車として、天満市長が音頭を取られ、JR西日本及び沿線の自治体住民とともに、呉線で実施され、沿線市町を盛り上げることにより、観光が本市を支える産業の柱の一つになり得るのではと思慮いたします。

 再々度御所見を伺います。


○仁ノ岡範之議長

 吉川経済部長。
 〔吉川進経済部長登壇〕


◎吉川進経済部長

 徳重議員からの再々質問についてお答えをいたします。
 瀬戸内海は、今や世界中から注目される観光地であるとともに、本市を含めたJR呉線沿線自治体の大きな強みでもあります。

 今後も瀬戸内海と瀬戸内の幸を最大限に活用するため、JRはもちろん、沿線の各自治体や観光関係団体と連携を密にし、食や体験などが楽しめる観光列車の運行を積極的に瀬戸内さざなみ線利用促進委員会に提案するとともに、呉線の活性化による本市への誘客及び広域観光の促進に努めてまいります。


○仁ノ岡範之議長

 12番徳重議員。


◆徳重政時議員

 それぞれに御答弁ありがとうございました。

 瀬戸内海国立公園という世界的にも希有なお宝に恵まれている好環境を、瀬戸内さざなみ線とともに、観光の起爆剤とされんことを要望いたしまして、私の質問を終わります。


○仁ノ岡範之議長

 徳重議員の質問を終わります。

活動報告 第13号
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